シリコンバレーとベイエリアとサンタクララの違い
日本にいると、表題の中で「シリコンバレー(Silicon Valley)」という名前は分かるけども、あとの2つはピンとこない、という方が多いんじゃないかなと思います。
ただ、こちらの人は「ベイエリア(Bay Area)」と呼ぶことが多いようで…
また、新聞等には「サンタクララ(Santa Clara)」等の記載がよく見られます。
そこで今更ながら、使い分けについて確認してみました!
結論から言うと、 各名前から連想される面積の大小は、ざっくりと言ってこんな感じです。(※以下、面積や人口の出典は全てwikipedia)
ベイエリア(総面積約18,000km2)
V
シリコンバレー ≒ サンタクララ郡(総面積3,377 km2)
V
サンタクララ市(総面積47.6 km2)
1)ベイエリア
BayAreaの名前通り、サンフランシスコ湾の湾岸地域のことで、
一般にサンフランシスコ郡を中心とする9つの郡のことを指します。
総面積は約18,000km2、人口は約890万人なので、
日本の関東地方(1都6県)が面積約32,000km2、人口約4350万人と比較すると、
人口密度はかなり低めといえそうです。
※ちなみに、ベイエリア9郡+周辺の5郡 の計14郡で「CSA(Combined Statistical Area)」とも呼ばれるようです。(参考) San Jose–San Francisco–Oakland, CA Combined Statistical Area - Wikipedia
2)シリコンバレー
それに対して、GAFAを始めとする大手IT企業を生んだITの一大聖地として有名なシリコンバレーですが、一般に、
「スタンフォード大学のあるパロアルト市PaloAltoや
フェイスブック本社のあるメンロパーク市MenloPark のあたり
~
の地域を呼ぶことが多いようです。(出典:地球の歩き方)
すなわち位置としては、サンタクララ郡(Santa Clara County)と多く重なりますが、サンマテオ郡、アラメダ郡、サンタクルーズ郡の一部といった地域を含むこともあります。サンフランシスコは一般に含まないようです。
なお、ご存じの方も多いかとは思いますが、シリコンバレーは「サンフランシスコ郊外の盆地地帯(Valley)に多数の半導体メーカーが密集していたために、半導体の代表的な素材であるシリコン(Silicon)にちなんで名付けられた名前」であり、明確な定義があるわけではないようです。
※ちなみに「シリコンバレー」という名前の、まさにここシリコンバレーを舞台にしたTVドラマもありますが、なかなか下品でした笑
3)サンタクララ郡
ベイエリアやシリコンバレーが、大体のエリアの名前を指すのに対し、
サンタクララは地名になります。
個人的に最初分かりづらかったのは、一言にサンタクララといっても、
サンタクララ「郡」とサンタクララ「市」の2つあったことかなぁと思います。
サンタクララ市(総面積47.6 km2)は、サンタクララ郡(総面積3,377 km2)を構成する市の一つ、という訳です。
サンタクララ郡の面積は、
東京都(2,191km2)や神奈川県(2,416km2)より広く、
埼玉県(3,798km2)よりちょっと狭いといった感じのようです!
せっかくアメリカにいるので、こちらの地名にももっと詳しくなっていきたいと思います!!
(2020/7/26 一部、加筆修正しました)